地域再生の最近のブログ記事

「限界集落ツアー」という視察ツアーを開催し、東京方面から約30名の方々が参加されました。

みずがきランドで、農村の食文化「箱膳」を体験しました。

みずがき山自然公園

平成13(2001)年5月20日に開催された「第52回全国植樹祭」の主会場跡地約1.1ヘクタールのエリア。カラマツを主体とした人工林が35%、ツガ・シラカンバ・ミズナラなどの天然林が65%を占めています。動植物の種類も豊富な自然豊かな区域です。
公園になる前は、畑だった場所だそうです。

大平牧場を見学しました。

戦国時代最強の武田騎馬軍団にも提供されていた歴史もあり、かつて増富では馬の飼育が盛んに行われてきました。その経験を生かし肉牛の肥育を行っていた牧場が「大平牧場」です。しかし、高齢化、経営不振のため平成14年に閉鎖されました。

空き家の見学をしながら神戸集落を歩きました。増富地域は、全体の1/4が空き家になっています。
かつては大勢が住んでいた大きな家が、人気がなくたたずむ雰囲気はとても寂しげでした。

増富中学校は、5年前に廃校になりました。
全盛期は240名もの生徒がいましたが、最後は9名になってしまったそうです。
趣のある木造校舎の中学校です。

樫山集落は、かつて12世帯70名以上の人が住んでいましたが、内10軒が空き家になり、住人は二人だけになってしまいました。
県道から細い道を3kmほど入ったところにあります。
一人当たりの水田所有面積が他の集落の2倍あり、豊かな集落だったそうです。その田んぼもすべて遊休農地になってしまっていました。

今後この資源を活用して都市の方と連携しながら活気のある増富にしていきたいです。

4月18日3回目の地域再生協議会を開催しました。

今後さとやま部会、おたのしみ部会、ごあんない部会、おもてなし部会の4つの部会に分かれて、こどもの体験活動などによって地域資源を活用するための協議を行っていきます。

増富には、農地や森林、50軒の空き家、廃校、担い手がいなくなってしまったシイタケ栽培施設などの未活用の資源があります。
もし、1000人の工場の社員食堂が農村にあったら、地域の農村資源がフル活用されて、蛍や森林保全など2次的資源が生まれるそうです。
モノが豊かになった過程で農村は、市場である都会に供給するための原料調達の場となり、経済圏と生活圏は分かれてしまいました。その結果、生活圏の中に関心がなくなってしまい、地球の環境を破壊することが豊かさを支える構造ができてしまいました。受け入れる地域も、勤める人も豊かになる産業を地域資源を活用し、企業と連携して興していきます。

森林酪農、ニートと呼ばれる人たちによるシイタケ栽培、間伐材のチップ化、事業に関わる人たちの定住化の敷居を低くするためのインフラ整備整備等を検討していきます。

ESD事業でそれぞれ活動してきた協議会の活動の成果が一つにまとまり、増富全体の地域団体すべてが入った地域再生協議会が発足しました。
増富地域内の多様な組織の持つ資源や知恵を結集し、地域再生計画の協議と実施を通して地域資源を活用した都市と農村の共生対流による地域活性化に臨みます。


増富中学校をアトリエとして利用されている水墨画の工藤先生が横断幕を作ってくださいました。


会場は、旧増富中学校の教室。
教室に入りきれないほどの人が集まりました!


シンポジウムでは、小林協議会長、内閣府の島田様、環境省の中島様、北杜市長、NPOえがおつなげて曽根原がパネラー、山梨大学名誉教授の伊藤先生画コーディネーターとなり、会場と対話形式で協議会の方向性について意見交換をしました。

たぶん、増富の未来は、明るいです。
都市と農村が交流する中で地域が元気になっていくモデルを作りましょう!

「増富村」は、明治8年に小尾村と比志村が合併し誕生しました。その後昭和34年に合併し須玉町になりました。(平成17年より北杜市)
その当時人口は2,643人。今の4倍の人が住んでいました。
そこでは、馬の生産、養蚕、林業、自給的農業が営まれていました。地域にある農地、森林、先祖から引き継がれた知恵といった資源と密接につながった仕事と生活がありました。
現在増富は、地域内にある9つの集落すべてが、65歳以上の人口が6割を超える限界集落となっています。

2月22日、内閣府に「地域再生計画」を申請するための協議会を発足しました。
地域の自立的・自立的な地域再生の取り組みを、地域再生計画を通じて国が支援するというものです。
地域の産業や暮らしの活性化につなげていくための活動をするグループを結成し、計画を作成して国に申請すると、国がさまざまな制度でその応援をします。
この増富地域再生協議会で、増富地域内の組織が持つ資源や知恵を集結し、地域資源を活用した都市農村交流によって地域を活性化していくための活動をしていきます。
子どもたちの農山村での体験活動の受け入れをしたり、空き家や廃校、農地、森林などの遊休資源を都市部に住む人にも参加してもらいながら活用したり、都市と連携した農林産物の商品開発をしたり、新規就農者の支援を通した農業事業構造の強化したり・・・さまざまな活動を行います。

2009年7月

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